TALKIN’!トーきん! 〜きんちゃんとあのひとのおしゃべり〜 ゲスト:BLUE BOTTLE COFFEE 代表 伊藤諒さん 3

対談

TALKIN’!トーきん! 〜きんちゃんとあのひとのおしゃべり〜

ゲスト:BLUE BOTTLE COFFEE 代表 伊藤諒さん


左:きんちゃん 右:伊藤さん

トーキョーバイクの代表であるきんちゃんが、気になる人とお話ししてみるという対談企画。今回は、同じ清澄白河に旗艦店があるBLUE BOTTLE COFFEE 代表 伊藤諒さんとの楽しいおしゃべりの後編です。(2022年10月現在)

「なぜ清澄白河を選んだのか 編」はこちら

「出店する街を選ぶとき大事にしていること 編」はこちら




次にお店を作るならこんな街がいい、みたいな構想はあったりしますか?


伊藤さん
さっきのきんちゃんの話にもありましたけど、カルチャーがあるところ。僕、1年前ぐらいから山登りにはまって、色んなところに行くようになったんですけど、日本の街ってそれぞれに色んな文化があって面白いんですよね。


だから東京を中心にたくさんカフェを出店していくっていうよりかは、そういう面白い、自分たちがコミュニティに参加できるような街で店作りができたら楽しいなって思います。


きんちゃん
やっぱりブランディングって必要だから。そういう意味では、ただ人が沢山いるところに出すんじゃなくて、自分たち「らしいところ」ってどこだろうっていうのは考えますよね。


例えばNEWoMan(新宿)に出したのは、やっぱり新宿が旅の起点だから、みたいな理由もあるんですか?


伊藤さん
そうですね。あそこはほんとに旅の起点になる場所なので、そこでちょっと小休止していってもらう、みたいなコンセプトで。だから寛げつつも、そんなに時間のかからないようなメニューを中心にしていて。


きんちゃん
そうか。メニューもお店ごとに変えてるんだ。


伊藤さん
あと、新宿にカフェを出したタイミングは、 より多くの人にブランドを知ってもらいたい時期でもあって。だから繁華街にも出そうって決めたというのもありますね。


きんちゃん
最初に伝えたいのは、やっぱりブランドの『らしさ』だけど、もっと広がっていろんな人に利用してもらいたい思いもあるから。どちらもうまくバランスをとって、ということでしょうね。



伊藤さん
スペシャルティコーヒーって、やっぱりまだニッチで、でも掘り下げていくとすごい面白くて。自分にとって好きなものを「選ぶ」っていう行為が日常的に入ってくると、人生が豊かになると思うんです。


伝えたいことはいっぱいあるけど、まだやっぱり広く知られていないから、いろんな角度から接点を探していて。ちょっとコーヒー飲まないけど、飲んでみようというきっかけになれるような場所を選んだりとか。


きんちゃん
うちもそうです。今までママチャリしか乗ってなかった人に使ってもらって、あ、こんなに世界広がるんだっていうのを知ってもらいたいから。お互いまだまだこれから、認知を広げていきたいですよね。


伊藤さん
ブルーボトルの中目黒カフェでは、2階にLIFFT(リフト)さんっていうお花屋さんに入って頂いていて。コーヒーを買ったお客さんに『お花も』なんて勧めたりしてるんです。LIFFTさんも、お花を特別な時だけじゃなくて日常にもっと楽しんでほしいっていうのがあるので、そういう意味で生活に溶け込む提案を一緒にやっていこうって。


きんちゃん
そういう意味ではうち(TOKYOBIKE TOKYO)にも、コーヒー屋とグリーンショップがありますね。自転車って一度買うと、なかなかお店には来てくれなくなるのが悩みで。でも、買った人との関係ももっと深くしたいし、誰でも気軽に入れるような場所っていうのがここのテーマだったんです。


別に自転車を買いに来なくても、コーヒー飲みに来たり、植物を買いに来た時に、あれ、自転車こういうのあるんだ、ぐらいに見てもらう。で、いざ買いたくなった時に、思い浮かべてくれたら嬉しいなって。そうやって気に留めてもらえるような間口を広げられたらいいなっていうのはありますね。


あとは、やっぱり乗ったらわかるから1回乗ってもらいたい。あ、こんな感じなんだっていうのを知ってもらえる場所であればいいなと。


伊藤さん
僕もさっき乗ってみて『軽っ!』って驚きました(笑)


きんちゃん
そうでしょう?


伊藤さん
僕、いつかやりたいって思ってるのが、自転車に乗って、辻森自転車さんまで行くっていうことなんです。


きんちゃん
最高ですね〜。1週間あったら全然余裕じゃないかな?ロードバイクだったら、いや、余裕とは言わないけど(笑)1週間ぐらいかな。いいですね。社長が自転車で行くっていうストーリーが!


それ、ぜひ連載にしてください!(笑)
今日は本当にありがとうございました。



(おわり)


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